2011年10月23日日曜日

充実感、ということ。

イギリスから帰って、はや1ヶ月。10月ももう終わりだ。

11月には、5日(土)、6日(日)に東大駒場キャンパスで開かれる日本音楽学会の第62回全国大会で発表する。6日のラウンドテーブル「実践に基づく研究と大学」で、パネリストのひとりとして、最近のヨーロッパの音楽大学や音楽院における制度改革の動きと、その中で新たに盛んになりつつある「実践に基づく研究 practice-based research」という研究領域の可能性、またそれが音楽学に与えうるインパクトについて、パフォーマンス研究という切り口で話す予定だ。

音楽パフォーマンスの研究は、これから自分自身も取り組んでいきたいと考えている分野なので、それにむけてキーコンセプトや方法論の整理ができればと思っている。

帰国して以来、授業、原稿の執筆、研究……、とあわただしく、息をつく暇もないくらいに、とにかく仕事をこなす日々が続いているが、そんな中、僕にとって生活の重要な一部となりつつあるのが、トレーニングである。

半年ぐらい前から、ボディビル選手として活躍されている太田祐宇樹トレーナーにお世話になりながら、週2〜3回、ジムにトレーニングに通っている。以前の僕なら考えられないことだが、今では体を動かすこと、汗を流すことが、とにかく楽しい。まだまだだけれど、以前よりも体力もついてきたし、体つきも少しずつ変わってきたような気がする。

運動経験0の僕にとって、太田さんの存在はとても大きい。自分ひとりでは到底ここまでできなかったと思う。昨日のトレーニングでは、「TRX」という新しいトレーニングを行った。サスペンション器具を使って全身でバランスをとりながら筋トレを行うのだが、動的なトレーニングなので、キツいけれど、体を動かす楽しさもある。

体は嘘をつかない、というのは本当で、頑張れば、その分だけ、成果が目に見えてあらわれてくる。もちろん、一朝一夕にはいかないけれど。でも、トレーニングの翌日、筋肉痛になると、昨日はがんばったなあ、と充実した気持ちになる(笑)。今日も腰から背中にかけてがバキバキになっている。たぶん、昨日のデッドリフトのせいだ。

なんだか変かもしれないけれど、でも、仕事以外に充実感を得られる時間をもつというのは、人生においてすごく大切なことだろうと思う。

明日からまた1週間が始まる。学会発表の準備にもそろそろ本腰を入れないと。

みなさんにとっても、今週が充実した1週間となりますように。